高橋由伸が天才と言われた理由|岡崎の野球観との比較
高橋由伸の現役時代のバッティングを知っている方なら、その打撃センスは誰しも天才と呼べるに値する活躍をしていたのはご存じでしょう。
特に、入団した年の1998年から打率3割を残すなどまさに持ってる男といえる活躍でした。日本ハムのもってる男とは大違いなのである。
当時の長嶋監督の理想とする野球は「スピードアンドチャージ」で塁に出れば果敢に走る、守備では攻撃的な守備を見せる、打撃では積極的に打つ。
これは高橋由伸の野球観とも一致していたのだ。
だから、高橋由伸は天才と言われたのである。
岡崎の野球観
ここで「野球観」という言葉を書きましたが、1990年の日本シリーズをご存じだろうか?
この年の日本シリーズで巨人は西武に4-0で圧倒的な力の差を見せつけられて負けてしまいました。
当時の選手会長だった岡崎は「俺の野球観が変わった」と言わしめるほどの負け方をしたのです。
戦前の予想では、巨人の強力投手陣と西武打線という図式だったのですが、いざ蓋を開けてみると西武の猛打が爆発、センター前ヒットで辻がクロマティの緩慢プレーを見ると一気にホームまで帰ってくるという果敢な走塁技術など。
まさに巨人はいいところなく負けてしまったのです。
たしかに、30年間日本シリーズを見てきましたが、これほどの強いチームがあったのかという驚きと何もできなかった巨人の情けない感情が沸いてきました。
2002年の野球観
2002年の日本シリーズを覚えているでしょうか?
西武と巨人が再び対戦することになりました。
メンバーは1990年とすっかり変わり当時の戦いのことを思いだしながら見ていた方はほとんどいなかったであろう。
何といっても西武にいた清原が巨人にいるのだから・・・。
この年の戦いは4-0で巨人が勝ちましたが、何か物足りなさを感じていた。
おそらく、普通の試合をするだけでは物足りなく、何か観客が想像もできないようなインパクトのあるプレーをやってもらわないと満足できないのだろう。